ichikiyoのランラン日誌--2000年11月

時間帯 場所 天候 気温 距離 所要 分/キロ キロ/時 ペース 体調 脈拍AV. max pitAV. コメント
2000 11 4 国連本部セントラルパーク 快晴 快適 8 00:56:56 07:06 8.4 るんるん 少し重たい 126 152 173 ニューヨークシティマラソンを明日に控えてのインターナショナルフレンドシッブラン。国連本部からミッドタウン42丁目を西に走り、北上してセントラルパークをぐるっと回ってゴールする約8キロのラン。
一緒に行ったツァー仲間がホテル玄関に集合した際、最後に来た女性らが浴衣姿で現れ、一同、大拍手。アメリカで見る浴衣は本当にかわいい。そうだ、今日のフレンドシッブランは、友好目的なのだからこういう仮装なんかするユーモアが欲しかったなあと、今更のように納得。国連本部前には続々と各国のランナーが集まってくる。テレビ局などもいくつか来ていたが、この浴衣の日本人は格好の被写体になっていた。他にも日本人が法被を着ていたりして、結構入れ込んでいるなあと感じられた。フレンドシッブラン経験者かもしれない。ところが、ぞくぞくと各国のランナーが集まってくるに従って、こういう仮装ランナーやパフォーマンスランナーが溢れてきた。黒人女性の派手な扮装の白人男性。顔中国旗マークを塗りたくっている連中。ぴーぴーうるさいなあと思っていると、何と、手に手に笛を持ってこれを鳴らしながら集団で入場してきたのはオランダのランナー達だった。兎に角、賑やかである。各国のプラカードの前に集まるが、国連本部前の芝生の広場はぎゅうぎゅう詰めである。
オープニングセレモニーでは、最初に英語で、その後、各国語で、選手への歓迎メッセージが読み上げられる。ジャパンの呼び声の時には、集団で雄叫びを上げてしまった。こういう国際フレンドシッブの際には、いつもはこだわりのあった日の丸が、全く自然に自分のものであると感じられるので不思議だ。できたら明日は、顔に小さく日の丸を描いて走ってもいいな、などと本気で考えてしまった。
スタートは全くのスローリー。というよりもきちんとしたスタートなどない。だらだらと広場から出ていったが、みんな歩いているのである。走り出したのは500メートルも行ってからだろうか。その後は、結構走り出した。しかし、本当に賑やかなランである。もちろん明日、本番のフルマラソンが待っているのであるから、マジに走るはずもない。しかし、自分は、軽く走っているつもりなのにどうも足が重たい。レースの疲労が回復していないときの、芯が疲れている感じの足である。軽快感がない。これは、明日のレースは大変なことになるなと、そのときに初めて、一週間前の手賀沼ハーフでの走りを後悔した。仲間達はほとんどひとかたまりだったが、途中、河野さんは、明日のレースを心配してリタイア。一足先にご褒美の朝食の袋をもらったそうである。逸見さんは盛んに外国の若い女性に声を掛けていた。英語が出来ないからなどというのは、ここでは通用しない。全世界から来ているから、英語が出来ない人がたくさんいるのだ。後で逸見さんに訊いてみると、声を掛けていたのはドイツの女性だったとのこと。何語で話したのかは、訊いていないが。終了後は、ご褒美の朝食をもらって、セントラルパークの芝生で食べた。各国のランナーも一緒。最後に隣にいた集団からどこの国かと訊かれ、日本と答えたら、ランニングキャップをたくさんもらってしまった。こちらがお返しが無かったのは、どうにも残念であった。
2000 11 5 ニューヨークシティマラソン 快晴 肌寒い 42.195 4:11:19 05:57 10.1 マラソン 普通 159 197 186
ニューヨークシティマラソン
2000 11 17 夜間 セントラルポートスクエア 小雨 少し暑い 12 01:31:40 07:38 7.9 LSD 疲れている       ニューヨークシティマラソン後、初の練習。腿の裏の横の筋肉が張っていたり、足の一部にかったるいような違和感が残っている。やはり、疲労が相当残っているようだ。ストレッチをもっときちんとしておくんだった、あるいはマッサージが大事だな、などと考えながら走り始めた。この間、疲労回復対策としては、単に練習を止めていただけだったが、本当はこのようなケアが必要だったと、今更のように感じた。
走り始めてみると、足が重たい。芯に疲労が残っている状態である。そのため、すぐに歩きに変更し、時速6キロでゆっくりと歩く。体が温まってくれば何とかなるかも知れないという気持ちと、ごく軽い刺激を一定程度続ける方が、体の中の疲労物質がより早く抜けていくのではないかと考えたからである。少しして時速をちょっと上げ6.5キロに。1キロ過ぎから時速9キロでゆっくり走り出した。しかし、これで5キロまで引っ張ったがどうも体が重い。パルスグラフの計測ミスでデータが飛んでしまったが、この間、このようなゆっくりペースにもかかわらず、脈が上がっていった。セントラルの場合は、池を走るときよりも脈は上がりやすいが、それでも今日のは体の重たさから来る無理を感じさせる脈の上がり方であった。そのため、再び時速6キロで歩き出す。これをまた1キロ。その後は、走ったり歩いたりを繰り返し、ゆっくりペースであるためいつもより距離を伸ばし12キロとした。時間も1時間半もランニングマシンの上に乗っていた。速く走ることはほとんど無理という感じであった。
しかし、このようなゆっくりペースであったににもかかわらず、終了後は、やはり足が相当にきつい感じである。ストレッチをいつもより入念に行う。ストレッチがとても気持ちよい。ニューヨークシティマラソン後、毎日、もっとストレッチやマッサージに気を配るべきだったと、ここでも改めて反省。ストレッチによって、疲労した筋肉が心地よく慰められる様子が手に取るように分かるような、不思議な感覚に捕らわれた。
終了後は、今日もサウナには入る気がしない。水風呂がないセントラルポートスクェアでは、サウナは威力を発揮しない。
帰り際のエレベータの中で、他の利用者が、今度、長沼にもセントラルフィットネスクラブがオーブンしたとのことで、そこの風呂はきわめて立派で充実しているという話をしていた。自分も利用できるのかなと思いながら、やはり風呂は充実して欲しいと思いながら、風呂が良かったヴェルディのことを思い出した。
2000 11 19 昼間 大藪池4周 肌寒い 10 01:06:47 06:40 9 LSD 普通 124 144 184 ランナーズ1月号が届いた。キロ12分で走るような超スローでの走りで疲れをとったという記事が印象に残り、何となく、まだニューヨークシティマラソンの疲れが残っている自分としては、むずむずと走りたくなった。12時から東京国際女子マラソンの中継があるので、これまでには帰ってこようと、10時半過ぎに自宅を出た。
何となく寒そうな感じがしていたし、超スローでの走りの予定だったので、長袖、ロングスパッツで固めたが、いざ玄関を出てみると、気温がひやっとするほどだった。超スローで走り始めたが、すぐに手袋がないことが気にかかりだした。手がかじかみそうな程、寒いのだ。体も全体に冷える。ランニングシューズの中の足が寒がっているのが分かる。この秋、初めて、冬を感じた。ところが、これも1キロ程走った頃に、次第に暖かくなって来て、残るはつま先の違和感だけであった。つま先は、そこだけが段差があるように感じられ、シューズの中でぐずっていた。これがようやく消えてきたのは、池の周回がそろそろ終わろうかという頃、2キロあたりだろうか。この頃には、ようやく汗をかき始め、裸の手も、全く冷たくなくなり、むしろ風を切って走ることが爽快な感じになっていた。
すでに池の周りは秋深しという感じで、落ち葉がたくさん落ちていた。落ち葉がたくさん落ちている場所と全くない場所があることに初めて気づいた。落葉樹とそうでない木がはっきりと分かれているようなのである。落ち葉の上を走るとき、ざっざっという乾いた音が響く。結構寒いのに、池の周りには結構人が歩いていた。完全防備の人、薄着の人、犬と一緒の人、しっかり歩いている人。いろいろである。
自分は、超スローを今日こそは守るつもりで、本当にゆっくりと走った。マフェトン理論に従い、脈が130以下になるようにしたのである。どんなに遅いスピードでも良いから脈を守る、という覚悟であった。その結果は、キロ6分半あまりの速度と相成った。しかし、同じようにスローペースで走っているつもりなのに、三周目、四周目が少しずつスピードが上がってしまっているのは、体が温まって軽くなったためだろうか。その分、若干、脈は上がってしまっているが、それでも平均130は下回ることができた。初めて、まじめにマフェトン理論を実践できた感じである。
ランナーズの記事では、最後も走りながらクーリングダウンをすることが書いてあったことを思い出し、最後の登りも、クーリングダウンのつもりでごくゆっくりした超スローペースを維持。本当に遅い走りだったが、上り坂を走りながらクーリングダウンをするという初めてのおもしろい体験をすることができた。自分のように怠け癖のあるランナーは、ランナーズなどをミーハー的に読みながら触発されるのも良いものだ、などと考えながら、何となくニューヨークシティマラソンの疲れがとれそうな感じを味わったのである。
2000 11 21 夜間 セントラルポートスクエア 少し暑い 10.3 01:08:50 06:40 9   快調       前回に続いて、パルスグラフでの計測に失敗。前回は、ラップを取るためにボタンに何度か触ったので、そのときの操作ミスだろうと考えていたが、今回は全く触っていないのに、途中で止まっていた。というよりも、TIMEの状態、つまり全く使っていない状態に戻ってしまっていたのだ。これはどう考えてもおかしい。パルスグラフに何が起こったのか。
改めてやり直したが、どうもボタンが重たい。押したつもりでも押されていない。これは、いちいち心して使用しないと今後失敗してしまうかも知れない。
今日もだらだら走りに徹することにして、時速9キロでずっと走った。9.5キロからの最後の500メートルを時速15キロ(キロ4分)にして締めた。最初は脈130前後で推移していたが、5キロも走る頃から脈は次第に上がっていき、150前後まで上がった。池の周回ではこんなに上がらなかったので、どうも室温が高いのが原因のようである。しかし、その分、確かに体への負担感は池の周回よりも大きい感じだったが、足への負担感はそれほどでもないのはスピードを落としているのだから当然か。最後のスパートも結構楽に出来た。やはりだらだら走りとスパートとは使う筋肉が違うようで、かっちりと走りが分かれる感じである。スパートの経験がない人は、長距離の最後は疲れ切ってだらだら行きがちだが、スパートによって違う筋肉を使えることが分かればむしろこの方が楽なのである。これが分かると、ランニングはまた別の楽しみが開けてくるだろう。
終了後、ストレッチをしていると、向こうでストレッチしていた女性といっても高校生を少し大きくしただけのような感じの子だったが、この人が床に寝ながら何と足を頭の横にまで上げてストレッチしているのを見て、たまげた(こちらは体が固くて困っているのに)。いろんな人がいるものだ。
今日は久しぶりにサウナに入った。最近はサウナにも入る気がしなくなっていたのだが、体が快調だからか。入ってみると、汗は順調に出ているのに、体への負担感も、暑いという感じもしなかった。やはり、快調なんだろう。ニューヨークシティマラソンの疲れは完全に無くなっている。一昨日の池周回のだらだら走りが良かったのだろうか。
2000 11 26 昼間 大藪池4周 曇り 肌寒い 12.3 01:14:20 06:02 9.9   快調 143 184 182 5周目、11:05。脈164、ピッチ185。
肌寒いので、長袖Tシャツにロングスパッツ、更にウィンドブレーカー上下を着込んでのラン。更にMDも久しぶりに持ち出した。今日は初めからLSDのつもりで、パルスグラフの脈拍目標も140以下になるようにセットしてから走り始めた。キロ6分半前後のゆっくりした速度になる。体的にはきわめて楽である。それで、いつもより1周増やして5周とし、この1周だけはガンガン走った。といってもキロ5分を少し切る程度の速度ではあるが。
3時半過ぎから走り始めたので、最後の1周はほとんど暗がりの中でのランである。こんなに暗くても、日暮れを惜しむようにたくさんの人が池の周りを歩いている。何となくもの悲しいような不思議な気分である。

00年10月に行く

00年12月に行く

ランランINDEXに戻る